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  • 2025.6.26

長期優良住宅とは?認定基準や条件、メリット・デメリットについて徹底解説

長期優良住宅とは?認定基準や条件、メリット・デメリットについて徹底解説

「長期優良住宅」という言葉を耳にしたことはありますか?家を建てる、もしくは購入する際に、長く安心して住み続けられる家を望むのは当然のこと。長期優良住宅は、まさにその願いを叶えるための制度です。

この記事では、「長期優良住宅とは何か」という基本的な定義から、認定基準、メリット・デメリット、さらに体験談を交えて詳しく解説していきます。家づくりの第一歩として、ぜひ参考にしてください

1. 長期優良住宅とは?

長期優良住宅とは、「国に認められた、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅」のことです。国が定めた一定の基準を満たし、認定を受けた住宅です。建物の構造や設備の劣化対策、省エネルギー性、維持管理の容易性など、様々な観点から評価され、認定を受けると様々な税制優遇措置が受けられます

2. 長期優良住宅(戸建住宅)の認定条件8項目とは

長期優良住宅の認定を受けるには、以下の8項目の基準を満たす必要があります

2-1. 劣化対策

構造躯体などの主要な部分について、数世代(概ね100年)にわたり使用できるように劣化対策が講じられていること。(床下空間330mm以上確保、劣化対策等級(構造躯体等)が等級3相当)

2-2. 耐震性

耐震等級1以上(建築基準法レベル)の耐震性を備えていること。耐震等級2以上(等級1の1.25倍の耐震性)が推奨されています

2-3. 省エネルギー性

断熱性、気密性、日射遮蔽などに配慮し、一定の省エネルギー性能を満たしていること。具体的には、2022年10月以降は性能向上計画認定制度に基づく省エネ基準への適合が必要です。断熱性能等級「等級5」、かつ一次エネルギー消費量等級「等級6」を満たす必要があります

2-4. 維持管理・更新の容易性

構造躯体や設備の点検、補修、更新が容易に行えるように配慮されていること。例えば、点検口の設置や配管の露出などが挙げられます。新築戸建て住宅の基準は、維持管理対策等級(専用配管)「等級3」です

2-5. 居住環境

良好な居住環境を確保するため、周辺の環境や地域コミュニティとの調和に配慮していること。例えば、地域協定への適合や良好な景観形成への配慮などが求められます。具体的には、周辺の景観に配慮した外観デザインや、地域住民とのコミュニケーションを促進する共用スペースの設置などが挙げられます

2-6. 住戸面積

良好な居住水準を確保するため、一定以上の住戸面積が定められており、戸建て住宅の基準は75平方メートル以上とされ、階段部分を除き、少なくとも1階の床面積が40平方メートル以上必要です

2-7. 維持保全計画

住宅の維持保全に関する計画が作成され、適切に実行されること。定期的な点検・補修計画が求められます。長期優良住宅は、以下の部分について点検・補修計画を定めていなければなりません

・住宅の構造耐力上主要な部分
・住宅に設ける給水または排水のための設備
・住宅の雨水の浸入を防止する部分

2-8. 災害配慮

災害時の安全確保や避難経路の確保など、災害に配慮した設計がされていること。例えば、ハザードマップに基づいた立地選定や、非常用設備の設置、避難経路の確保などが挙げられます。

3. 長期優良住宅の認定手続きの流れ

長期優良住宅の認定を得るための手続きは以下の通りです

3-1. 必要書類の用意

申請に必要な書類を準備します

3-2. 登録住宅性能評価機関に申請

必要書類を添えて、登録住宅性能評価機関に設計性能評価の申請を行います

3-3. 書類を添え、所轄行政庁に申請

住宅性能評価機関の設計性能評価書を受け取り、所轄行政庁に認定申請を行います。その後、住宅が完成したら、登録住宅性能評価機関に建設性能評価の申請を行い、適合証を取得します。取得した適合証を所轄行政庁に提出することで、長期優良住宅の認定が受けられます

3-4. 工事完了報告

工事が完了したら、所轄行政庁に報告を行います

3-5. 調査・修繕・改良およびそれらの記録

定期的な調査、修繕、改良を行い、その記録を保存します

4. 長期優良住宅の認定を受けるメリット

・税制優遇措置:所得税(住宅ローン控除の最大控除額の拡充、贈与税の非課税枠の拡充など)、固定資産税(減額措置)、登録免許税(軽減措置)、不動産取得税(減額措置)などの軽減措置が受けられます。

・住宅ローンの優遇:金融機関によっては、長期優良住宅向けの住宅ローン商品が用意されており、低金利や長期融資などの優遇措置が受けられる場合があります。

・建物の資産価値向上:長期優良住宅は、耐久性や省エネルギー性に優れているため、資産価値が維持されやすいと考えられています。

・安心・安全な暮らし:長期にわたり良好な状態で使用できるよう設計・施工されているため、安心・安全な暮らしを送ることができます。

◎長期優良住宅に関する固定資産税減額措置の詳細

長期優良住宅として新築された戸建て住宅は、家屋部分に対する固定資産税の減額措置が、一般の住宅より2年間長く適用されます。この税制優遇により、長期優良住宅の家屋部分の固定資産税が一定期間、半額になる措置が受けられます。

◎減額措置の具体例

<2階建て以下の戸建て住宅>
・一般住宅の場合: 3年間にわたり固定資産税が半額
・長期優良住宅の場合: 5年間にわたり固定資産税が半額(2年間延長)

<3階建て以上の中高層耐火住宅またはマンション>
・一般住宅の場合: 5年間にわたり固定資産税が半額
・長期優良住宅の場合: 7年間にわたり固定資産税が半額(2年間延長)

◎適用期限

この減額措置は、令和8年3月31日までに新築された住宅に適用されます。

◎固定資産税の軽減効果の例

例えば、家屋の固定資産税評価額が3,000万円の2階建て長期優良住宅を新築した場合、その固定資産税の軽減効果は以下のようになります。

3,000万円×1.4%×1/2×5 年間=105万円

このように、5年間で合計105万円の税額が軽減されます。

◎参考情報

詳しくは、以下の公式情報をご確認ください。

国土交通省ホームページ|[新築住宅に係る税額の減額措置」
総務省ホームページ|[固定資産税の概要」

これらの情報を基に、長期優良住宅の新築をお考えの際には、ぜひこの減額措置をご検討ください。

5. 長期優良住宅の認定を受けるデメリット

建築コストが高くなる:高耐久な資材や高性能な設備を使用するため、建築コストは一般的に高くなります。
認定手続きに手間がかかる:認定を受けるための手続きには、書類作成や申請など、手間と時間がかかります。
維持管理費用がかかる:長期にわたり良好な状態を維持するためには、家が完成してからも10年以内ごとに30年以上の間、点検や必要に応じた修繕、改良をし、その記録を作成・保存することになる。定期的な点検やメンテナンスが必要

6.「長期優良住宅仕様」や「長期優良住宅相当」と記載されていた時の注意点

多くの建築会社が長期優良住宅の認定を受けた住宅を提供していますが、中には自社の基準や表現として「長期優良住宅仕様」や「長期優良住宅相当」と記載しているところもあります。実際にはその建築会社が長期優良住宅の認定を取得していないケースもあり、見た目や性能面で類似していると誤解させるような表現をしている場合もあります。購入前にしっかりと認定取得の有無や具体的な仕様を確認することが大切です。

7. 標準性能だけで長期優良住宅の認定を取得できる建築会社も存在します

長期優良住宅の認定を受けるためには追加費用がかかることもありますが、なかには最初から標準仕様で長期優良住宅の基準をクリアしている建築会社もあります。もし標準仕様で長期優良住宅の要件を満たしている場合は、別途追加の費用はかかりません。住宅会社に依頼する際は、標準で長期優良住宅の認定を取得できるかどうかを確認すると良いでしょう。

8. LFB新築住宅は「長期優良住宅」の認定はできるの?

LFB新築住宅では、標準仕様にて長期優良住宅を取得することが可能であるとともに、基準以上の住み心地を実現する耐震性、断熱性ほかのご提案が可能です。

9. LFB新築住宅では

住んだ後のお客様のことを第一に思うからこそ、長期優良住宅にこだわっています。また、LFB新築住宅では、お客様一人ひとりのニーズに合わせた家づくりをサポートしています。高品質な建材を使用し、耐震性・断熱性に優れた住宅を提供しています。また、充実のアフターサービスで、お客様の安心・安全な暮らしをサポートします

<長期優良住宅に決めた理由①>

「家探しを始めた当初、LFB新築住宅の建売にするか、LFB注文住宅にするかで本当に悩みました。どちらも標準仕様で長期優良住宅だったのが決め手の一つ。長期優良住宅なら、税制優遇や将来のメンテナンスコストを抑えられるメリットがあります。 結局、私は注文住宅を選び、間取りや設備など細部にまでこだわって、理想の家を建てることができました。

LFBの担当者さんは、私たちのライフスタイルや希望を丁寧にヒアリングしてくれ、想像以上の住み心地の良い家が完成しました。 LFBなら、建売でも注文住宅でも長期優良住宅が標準仕様なので、安心して家づくりを始められます。新築一戸建てをお考えなら、LFBは選択肢に入れる価値ありですよ。」

<長期優良住宅に決めた理由②>

「当初は他社で注文住宅を建てようかと悩んでいたんです。間取りやデザインを自由に決められるのは魅力的でしたが、予算や手間も考えると二の足を踏んでいました。 そんな時、LFB新築住宅の「建売」を知り、見学してみることに。実際に見てみると、間取りもデザインも洗練されていて、何よりもコスパの高さに驚きました。

しかも、標準仕様で長期優良住宅! 他社で注文住宅を建てるよりも、LFBの建売住宅の方が、価格と性能のバランスが良いと判断し、購入を決めました。 結果的に、LFBの建売住宅を選んで本当に良かったです。理想の家を、予算内で手に入れることができ、快適な毎日を過ごしています。」

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