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- 2025.6.30
GX志向型住宅とは?求められる基準やメリット・デメリット、使える補助金の条件をわかりやすく解説
GX志向型住宅とは?求められる基準やメリット・デメリット、使える補助金の条件を分かりやすく解説
地球環境への意識が高まる中、住宅にも環境性能が求められる時代になりました。「GX志向型住宅」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。この記事では、GX志向型住宅とは何か、ZEHや長期優良住宅との違い、メリット・デメリット、利用できる補助金まで、分かりやすく解説します。
1. GX志向型住宅とは?
GXとは「グリーントランスフォーメーション」の略で、温室効果ガスの排出量を削減し、地球環境に配慮した社会を実現するための取り組みです。GX志向型住宅とは、このGXの考え方に基づき、高い省エネ性能と再生可能エネルギーの活用によって、エネルギー消費量を大幅に削減できる住宅のことです。GXは、環境負荷を低減しながら経済成長を実現していくための、これからの社会全体の変化を表すキーワードです。住宅においてもGXの考え方が重要視され、環境性能の高い住宅が求められています。
1-1. GX志向型住宅の定義
GX志向型住宅は、地球環境保全に貢献しながら、快適で経済的な暮らしを実現する持続可能な社会の実現に貢献します。
1-2. ZEHや長期優良住宅との違い
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)も省エネ性能の高い住宅ですが、GX志向型住宅はZEH基準を満たしつつ、再生可能エネルギー導入の促進、HEMS活用による更なる省エネを推進する住宅です。長期優良住宅は耐久性や可変性に優れた住宅ですが、GX志向型住宅は省エネ性能に特化した住宅です。それぞれの住宅は目的が異なり、併用することも可能です。例えば、長期優良住宅とZEH、GX志向型住宅の基準をすべて満たす住宅を建築することも可能です。
2. GX志向型住宅の条件
GX志向型住宅には、以下の4つの条件を満たす必要があります。
2-1. 断熱性能等級6以上
高い断熱性能を持つ住宅であることが必須です。断熱性能等級6以上とは、外気温の影響を受けにくく、快適な室内環境を保ちやすい高断熱の住宅です。
2-2. 再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量を35%以上削減
高効率な設備の導入や、エネルギー消費の少ないライフスタイルへの転換が求められます。
2-3. 再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量を100%以上削減
太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーを導入し、家庭で消費するエネルギー量を、創出したエネルギーで差し引いてゼロ以下にする必要があります。余剰電力は電力会社に売電することも可能です。2025年度からは一定規模以上の蓄電池設置が義務付けられる予定です。制度の変更点については、随時最新情報を確認するようにしましょう。
2-4. 高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入
HEMS(Home Energy Management System)とは、家庭内のエネルギー消費量を「見える化」し、効率的なエネルギー管理を支援するシステムです。HEMSの導入によって、エネルギー消費の無駄を省き、更なる省エネを実現できます。
3. GX志向型住宅のメリット
・光熱費の大幅な削減:高い断熱性能と省エネ設備、再生可能エネルギーの活用により、光熱費を大幅に削減できます。冷暖房の使用頻度が減り、エネルギー自給自足も目指せるため、家計への負担軽減効果が期待できます。例えば、オール電化住宅と太陽光発電を組み合わせることで、売電収入も得られる可能性があります。
・環境負荷の低減への貢献:CO2排出量を削減し、地球温暖化防止に貢献できます。環境問題に関心の高い方にとって、大きなメリットと言えるでしょう。地球環境への負荷を低減することは、将来世代への責任を果たすことにも繋がります。
・快適な居住空間の実現:高い断熱性能により、夏は涼しく、冬は暖かい快適な室内環境を実現できます。温度差が少ないため、ヒートショックのリスク軽減にも繋がります。また、計画換気システムの導入により、常に新鮮な空気を取り込み、健康的な暮らしをサポートします。結露やカビの発生も抑制され、快適な住環境を長く維持できます。
・補助金の活用:GX志向型住宅の建築には、国や地方自治体から補助金が支給されます。「こどもエコすまい支援事業」を活用することで、初期費用を抑え、よりお得にGX志向型住宅を建てることが可能です。補助金の金額や条件は、時期や自治体によって異なるため、事前に確認することをお勧めします。
・災害時のレジリエンス向上(太陽光発電による自立運転など):災害時、停電が発生した場合でも、太陽光発電システムと蓄電池を組み合わせることで、自立運転が可能となり、電気を一定期間使用できます。ライフラインが途絶えた非常時でも、最低限の電力を確保できるため、安心感が高まります。
4. GX志向型住宅のデメリット
・建築コストの増加:標準的な住宅と比較して、初期費用が高くなる傾向があります。高性能な断熱材や窓、省エネ設備、太陽光発電システムなどを導入するため、建築コストが増加します。長期的に見ると光熱費削減効果でペイできる可能性は高いですが、初期投資額が大きくなることは理解しておく必要があります。ライフプランや資金計画をしっかりと立て、無理のない範囲で検討することが重要です。
・設備のメンテナンス費用:太陽光発電システムや蓄電池、HEMSなど、導入する設備によっては、定期的なメンテナンスや部品交換が必要になります。これらのメンテナンス費用も考慮に入れておく必要があります。導入する設備の種類やメーカーによってメンテナンス費用は異なるため、事前に確認し、長期的な維持管理コストを把握しておくことが大切です。
5. GX志向型住宅の補助金制度と併用できる補助金とは?
GX志向型住宅の建築には、「こどもエコすまい支援事業」が利用できます。 これは子育て世帯や若者夫婦世帯などが新築住宅を建築する場合に利用できる補助金制度です。補助金額は、ZEH+(断熱性能等級4かつ一次エネルギー消費量75%削減)で最大100万円です。 補助金制度は変更される可能性があるため、最新の情報を確認するようにしましょう。
6. まとめ
GX志向型住宅は、地球環境に配慮しながら、快適で経済的な暮らしを実現できる住宅です。建築コストは高くなりますが、長期的な視点で見れば、光熱費の削減や補助金によってメリットが大きくなる可能性があります。
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<体験談>
最近、GX志向型住宅を建築されたお客様から、「光熱費が以前の半分以下になり、家計にも環境にも優しく、快適な暮らしが実現できた」と喜びの声をいただきました。
家探しは、人生における大きなイベントです。分からないことや不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。お客様の夢のマイホーム実現をサポートいたします。